2013年12月14日土曜日

クリーム(バーム)の話



ブログ係⑤です。

ハーブや花を窯に入れ、下から水を沸かし、その後冷却して抽出する、水蒸気蒸留法。
油として出た物が、良く知られているエッセンシャルオイル(精油)、
水として出たものがフローラルフォーター(芳香蒸留水)です。
このフローラルウォーターを化粧水に使い、クリーム(バーム)は自分で作っています。
10年以上、この2つだけ使っています。

今回はバームのご紹介。
バームは顔にも体にも、リップクリームにもなる万能選手。
添加物もなく、子供にも安心です。



左からミツロウ、キャリアオイル、カカオバター





<材料>


  ビーズワックス(ミツロウ)
  植物性キャリアオイル
(アーモンド、ホホバオイル等、低温圧搾法の化粧品グレードの物)
  あれば植物性バター
(カカオバター、マンゴバター、シアバター等、化粧品グレードの物)
  あればエッセンシャルオイル
(小さな子供さん用には使わないで下さいね。私はバームを顔にも使うので、
  精油は全体量100mlに2~3滴で少な目にしていますが、ハンドやボディなら
  10滴位は大丈夫です。 )


 
※材料の購入は、ネットで‘化粧品素材’で検索すると色々なショップが出ます。
 
比率ですが、
ビーズワックス1:バター1:植物性オイル3
バターを入れない場合は
ビーズワックス1:植物性オイル4 です。
(ワックス:オイル+バターは1:3~1:5の間で好みの硬さで。)
 ※1:5の様にオイルが多くなるほど柔らかいバームになります。
 

<作り方>



計量に使うカップや混ぜるスプーン、保存のガラス容器等を煮沸または
無水エタノール(薬局にあります)で消毒します。
材料を量り、ガラスの容器に入れて湯煎で溶かして、最後にお好みで精油を入れます。
後は自然に冷まして固めるだけです。冷蔵庫で保管すると半年は大丈夫です。










私はいつも、キャリアオイルはウォールナット(クルミ)とアルガンオイル、
バターはカカオバター、精油はネロリ(オレンジの花)です。


化粧水もこのネロリウォーターを使っています。
ネロリの精油は高価なので2ml位の
少量買いをしています。
それでも30滴以上は使えます。


ネロリは乾燥、老化防止やブライトニング効果があり、
優雅で優しい本当に素晴らしい香りです。

ビターオレンジから取れるネロリビガラードが
本当の正統なネロリで、香りの奥に
かすかな苦味を感じ、やや大人の香りです。
その他のスイートオレンジやマンダリンの花から
取れるのもネロリと言いますが、こちらの方が甘く、
私はこちらの香りが好きです。