2013年8月23日金曜日

夜に多い病気

先日、広島市小児科医会に出席しました。うちは広島市ではないのですが、一部府中町の小児クリニックの先輩も入会されているとのことで参加させていただいています。自分は5月まで舟入病院にいたため、舟入病院の夜間救急でどのような病気が何時頃に受診されるというまとめを発表してきました。
みなさん「クループ」をご存じでしょうか?犬が吠えるような、あるいはオットセイの鳴き声のような咳をする病気です。夜中の23時~1時に受診されるピークがあるんです。なぜこの時間に多いのかの考察を発表しました。そのほかに夜に多いのは「じんましん」です。20時頃に多く受診されます。ご存じのように「じんましん」はアレルギー疾患ですので、一番食材の多い夕食後にでるのかもしれません。子どもは病気でなくても夕方から夜にかけて体温が上昇するので、体温と関係しているともいわれています。20時は夜間の小児救急患者が一番混雑する時間ですので、他の病気をもらうかもしれません。なので、ひどい「じんましん」は夜間受診するべきですが、少しブツブツがあるけど眠れそうなら、冷やして様子みるのがいいと思います。「クループ」も「じんましん」も、1~2回くらいは経験されるでしょうが、何度もおこすようなら今後の対応を考えたほうがいいでしょう。